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Ohisama Marchéおひさまマルシェ」では東海エリアで活躍されている方々やおススメの場所などを紹介し、東海エリアのいいところをお届けしていきます。

地元のいいひと いいとこ みーっけ♪

今回は、岐阜県海津市にある「リバークレス」の伊藤 由紀さんにお話をお伺いしました!
伊藤さんは、海津産の柿で「ハリヨの柿酢(かきす)」を作られており、「ぎふ女のすぐれもの」にも認定されています。

●コンサルタントからの転身、故郷の柿を守りたい

かつて東京でコンサルタントの仕事に就き、その後独立するなど多忙な日々を送られていました。
そんな折、知人の誘いもあり、リフレッシュを兼ねて「地域おこし協力隊」(岡山県)の活動に参加し、「棚田再生」に携わりました。
自然と向き合い、地方が活性化していく様子を体感する中で、「地元海津にある祖父の柿畑も手つかずの状態…
何か自分もできないだろうか。」という想いが日に日に強くなっていったそうです。
元々モノ作りや実験が好きな伊藤さんでしたが、苦労を重ね、試行錯誤を繰り返しながら柿畑を再生し、ついに「ハリヨの柿酢」を完成させます。
そして、自身のコンサルティングの経験を活かして起業し、地域の方とも連携しながら、故郷の柿を守るために現在は海津に戻り活動されています。

●サーキュラーエコノミーの中で生まれる新たな柿の姿

自然豊かで柿畑が広がる風景。ここで「ハリヨの柿酢」が作られています。
ネーミングは海津に生息する天然記念物で絶滅危惧種の淡水魚「ハリヨ」が由来だそう。
清い水にしか生息できず、美しい自然と水の象徴でもあるこのハリヨを見守っていきたいとの想いが込められています。
その製法は、規格外の柿を発酵させ、もろみの状態にして、さらに発酵・熟成させるそうです。
他にも、柿の種からできた「ノンカフェインコーヒー」や柿酢を使用した「カレー」、さらには、剪定材や間伐材を使用したカッティングボードやスプーンなど柿を様々な製品へと変えていく…そのアイデアは尽きません。

●柿酢をもっと知ってもらいたい・・・

健康志向の高まりとともに、お酢がブームになった時、様々な果物のお酢がある中で、柿酢が市場にほとんど見られないことに目を付け、「柿酢の認知度を高めていくことで、地元の柿の良さも知ってもらえたら。」と、販路拡大にも取り組まれています。
さらに、最近では幻の柿ともいわれる“陽豊(ようほう)”の栽培にも着手。
「このあたりだけで作られている糖度が高くて美味しい柿なので、後々にはその柿酢も作っていきたいと思っています。」と次なる挑戦についても話されました。

●温泉と土いじりが癒しの時間・・・

様々な取り組みをされている伊藤さんのリラックス方法を伺いました。
「温泉に出かけて日頃の疲れを癒しています。日帰りでもよく行きますね。
あと、ガーデニングなどの土いじりはリラックスできます。自然に触れている時間が一番の癒しです。」
また、「養老山地の中腹にある柿畑から望む御嶽山も絶景なんですよ。作業中の癒しですね。」
と海津の魅力を語られる伊藤さんが印象的でした。

株式会社リバークレス
住所 岐阜県海津市南濃町津屋2751-2(本社)
岐阜県海津市南濃町羽沢745-3(ハリヨの柿酢醸造所)
URL https://kakivinegar-haliyo.com/

取材を終えて・・・(後記)

柿酢樽の上蓋を再利用してDIYしたテーブルと椅子はお洒落で、そのアイデアは無限大だと感じました。
規格外などで廃棄されてしまうものでも、一つ一つの素材を活かして新たなものに生まれ変わらせる…
伊藤さんの飽くなき探求心が垣間見えました。

また、バーボン樽で熟成させた柿酢のお湯割りは甘い香りが漂い、くつろぎのひと時を楽しめます。(高橋)

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