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Ohisama Marchéおひさまマルシェ」では東海エリアで活躍されている方々やおススメの場所などを紹介し、東海エリアのいいところをお届けしていきます。

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今回は、岐阜市で伝統的な和傘を制作されている「仐日和(かさびより)」の代表 河合 幹子さんに
お話をお伺いしました!

●和傘を作るきっかけと現在のお仕事について…

「母方の実家が和傘問屋で、幼い頃から和傘に慣れ親しむ環境で育ちました。和傘を作る祖母の姿を見ながら、『いつかは私も祖母のようになるんだ』と思っていました」
一度は別の職種に就職したそうですが、当時和傘を制作されていた親類の方から声がかかり、和傘づくりの道へ。
引退した職人の方のお話も聞きながら、トライアンドエラーを繰り返し、和傘職人の道を歩んでおられます。
「仐日和では、材料の仕入れから組み立て、製品の完成までを行います。
10本程を同時進行で作っていきますが、日傘は約1カ月半、雨傘は約2カ月かかります」と、
ハンドメイドで時間がかかるのが和傘制作の苦労なんだとか。
現在は、和傘作りの体験イベントで出会った従業員の方と二人で和傘制作に励みながら、
河合さんの和傘作りの技術を伝えているそうです。

●和傘を岐阜の地場産業としてもう一度根付かせたい…

「今は和傘職人はもちろん、材料の仕入れ先の後継者の方も少なくなっています。
この岐阜の地で和傘作りが地場産業としてもう一度根付いていくためには、より多くの方に
『和傘を使ってみたい』と思っていただくことが必要です。そうすれば、材料の需要も増えて仕入れ先でも仕事を続けていくことができるので、それを目指して日々を過ごしています。
少しずつでも和傘職人が増えると嬉しいですね…」と、自身の和傘制作だけでなく、
産業としての和傘作りを想う熱い気持ちを聞かせていただきました。

●伝統的な和傘と向き合う河合さんの息抜き方法!は…

和傘としっかりと向き合うためにも、オンとオフの切り替えを大切にしている河合さん。
その方法は、スポーツ観戦やゲーム、美術鑑賞と多岐にわたります。
「美術鑑賞は人が多い有名な美術館よりも、小さくても落ち着いて鑑賞できるところが良いですね。
近くの美術館で興味を惹かれる絵に出会ったりする瞬間が楽しいです」
そのほかにも、対戦するゲームやカラダを動かすゲームなどについて楽しそうに語ってくださった河合さん。
和傘を持つ雰囲気とはまた別の河合さんの魅力が垣間見えました。

●意外と簡単⁉和傘のお手入れ方法についてもお伺い…

和傘ってお手入れが大変なのでは?と思われている方も多いはず。今回はそのお手入れ方法もお伺いしました。
「日傘はとくにお手入れの必要はないんです。
雨傘は水気を切って陰干ししてください。水が残るとカビが発生する原因になります。
あと、あまり大事にしまいすぎると油がくっついて、傘が開きづらくなってしまうので、
定期的に使っていただくことで、傘が長持ちするんですよ」と、和傘は普段使いできる身近なものなんだということを教えていただきました。

取材を終えて・・・(後記)

和傘と河合さんの凛とした美しさが印象的でした。
「ぎふ女のすぐれもの」で河合さんの和傘(月奴)にひとめぼれ。手元をくるりと回すと
ふんわりと開く和傘の姿がとても趣深く、その世界に引き込まれていきます。
頑張った自分へのご褒美に、大切な方への贈り物に…。
皆さんもお気に入りの和傘に出会いに、「和傘CASA」を訪れてみてはいかかでしょうか。
仐日和
URL http://kasabiyori.com/
MAIL kawai@kasabiyori.com
仐日和の和傘がご購入いただける所
長良川てしごと町家CASA『和傘CASA』
住所岐阜市湊町29
URLhttps://www.teshigoto.casa/

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