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Ohisama Marchéおひさまマルシェ」では東海エリアで活躍されている方々やおススメの場所などを紹介し、東海エリアのいいところをお届けしていきます。

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今回は、岐阜県関市にある「杉山製作所」の社長 島田 亜由美さんにお話をお伺いしました!

●インテリアコーディネーターからの転身

「当社は、父が先代の社長だった頃は自動車部品等の金属加工業が中心でした。
しかし、バブル崩壊後の10年間に売り上げが最盛期の3分の1までダウン。根本的な改革が必要な中、当時インテリアコーディネーターをしていた私に声がかかり入社しました」
入社後、自社でデザイン、製作、販売までを行う『アイアン事業部』を一人で立ち上げ、
鉄製品の製造販売に乗り出した島田社長。
初めはギフトショップの店内ディスプレイ(店舗什器)を企画デザイン、製作して、
国内の展示会に出品したところ、当時としては珍しい、おしゃれなディスプレイにオファーが殺到!
当時は社員も少なかったため、事務職や生産現場の社員、果ては先代の社長にも手伝ってもらいながら、受注や経理、デザイン、製作、発送を自ら行い、目まぐるしい日々を過ごされたそうです。
そして、事業を自社製品の製造販売に一本化した頃に、社長に就任されました。

●「仕事」に対する気持ちを見つめ直し…鉄家具製作へ

「以前は、自分がやりたいことに社員を付き合わせることは、
自分のために働いてもらっている気がして申し訳ないと思っていました。
でも、今後の人生を見つめ直した時に、私が本気でやりたいことに一生懸命取り組み、
ついてきてくれる社員のみんなと一緒に頑張りたいと思い始めました。
そしてインテリアコーディネーターをしていた時からの『私は家具が大好き!』という気持ちを再認識し、鉄で家具を作ってみようと決めました」
そんなとき、展示会に出品した一枚の鉄製のテーブルが好評だったことも、
店舗什器から鉄家具製作へのシフトを後押ししてくれたそうです。

「ただ、鉄で家具を製作するのは、容易なことではありませんでした。家具として使用してもらうためには安全性などの様々な問題が…木製家具のデザイナーの方にも協力してもらいながら試行錯誤を繰り返し、1年後に初めてバイヤーに買ってもらえるものができました」
洗練されたデザインにばかり目を奪われますが、その背景にはこうしたご苦労があったのですね。
「家で使う鉄家具は、お店の什器と違って、使う方の暮らしの風景が見え、使用感も私たち自身活かせるのでやりがいを感じます。私たちの製品を使って喜んでいただけると、とても嬉しいですね」
と、鉄家具製作への想いも語っていただきました。

●世界進出、そしてこれから

「4月にイタリアで開催される展示会に出品する予定です。海外の方に自社製品を届けることは目標の一つであり、杉山製作所の原点であるモノづくりへの評価を世界からいただくチャンスでもあります。
職人の皆さんにとっても、今まで培ってきた技術がどう評価されるか、それによって次にやるべき課題を見つけるきっかけになると思っています。彼らの技術が世界のバイヤーに認められると嬉しいですね」
と、職人の方への想いもお聞かせいただきました。そしてこれからについては、
「私自身は今までの構想を回収している段階だと思っています。一つずつ実現させていくことが、これからの10年だと思っています」と語っていただきました。

●多忙な日々を送る島田社長の息抜き方法

「今は月に4,5回行くゴルフが楽しみですね。もともと運動は自分ですることも、観ることも好きで、2人の子どもの部活も楽しく観戦してきました。それも今年6月には終わるので、もっとゴルフに行けるようになるかもしれないですね」
ゴルフの大会で優勝することもあるという島田社長。
これからも楽しみが尽きない社長のプライベートを感じ取ることができました。

取材を終えて・・・(後記)

「人生に悔いはない!」とお話しされた島田社長。
たくさんの苦難を乗り越えられ、たくさんの喜びを感じてこられた、
とってもパワフルな社長の元気を私も分けてもらいました♪
(島田社長のますますのご活躍をお祈り申し上げます!!)(丹羽)
株式会社杉山製作所
住所 岐阜県関市旭ヶ丘3-13
URL http://www.kebin.jp/

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