TOKAI AREA LOCAL AWARD

●エステ業界から介護業界へ転身

独身時代はエステの仕事に従事されていましたが、夜間の勤務が主流であったため、出産後、子育てとの両立が困難な状況に。子育てしやすい仕事を探すなか、勤務時間に融通が利くこともあって介護業界に転職されました。
介護の現場で働く中で、「長く生きて申し訳ない」という高齢者の言葉に衝撃を受け、少しでも自分自身のことを好きになってもらえるようにと、かつての経験を活かし「介護エステケア」を始められました。
介護エステケアは、身だしなみ（整容）心身ケアにより、加齢した自分の姿を受け入れて、いたわり、顔だけでなく心と体を健康な状態へと導くことを目的としています。
「介護エステケアの後は、皆さん鏡を見て乙女のような表情をされるんです。」と、古澤さんも優しく朗らかな表情に。
のちに「介護エステケア協会」を立ち上げて、会長を務められています。

●一人一人が人生の主役となれる共生社会を目指し、「生きる」を全力で応援できる仕組みを創りたい

介護エステケアは介護保険外サービスにつき支援態勢に制限があります。そこで、日常のお困りごとにも応えることができる介護保険内サービスも必要と考え、ケアマネージャーや訪問介護事業も併設した「NPO法人ひだまり創」を設立し、「生きるをつくる事業」や「生きるをささえる事業」を中心に幅広く活動されています。

●さらなる事業拡大に挑戦

ひだまり創の事業の一つとして、地域の生きがいづくりの拠点となる施設「つくるん」を2023年度に開設。
地域の様々な個人・団体・法人と協働しながら、高齢者の物づくり支援を通して、高齢者の「技術」と「愛情」を地域に循環させる取組みに挑戦されています。
物づくりなどで地域と繋がりたいと願う高齢者に寄り添う古澤さんの活動に今後も目が離せません！

●毎日ご多忙な古澤さんの息抜き方法とは？

一日のスケジュールもお伺いし、時間がいくらあっても足りないのでは⁉と思うくらい多忙な古澤さんの息抜き方法をお伺いすると…
「我が子への推し活が癒しの時間です！」と笑顔で話されました。
我が子への推し活とは⁉…その全容をお伺いしてみると、握手会やハグ会、写真会などと称して、お子さんと触れ合う機会を設けていることだそうで、古澤さんのなんとも微笑ましい一面を垣間見ることができました。